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2019年11月3日日曜日

深く理解し感動するために、必要なのは経験と知識

ラグビーワールドカップが閉幕しました。日本代表が快進撃に次ぐ快進撃で、日本全体がヒートアップしましたね。

私も応援しつつ、知名度の向上を祈ったり、闘争心を剥き出しにして飛び込んでいく姿が、比較的控えめな(他の)日本チームの印象と異なって、逞しさを感じました。

さて、同じ試合を見た時に、ラグビー経験者である同僚は、私よりも濃い情報を受け取って深く感動していたのを話の中で感じました。

どのような差が「情報の受け取り精度と感動の強さの差」に繋がったのか考えました。これを通じて、例えば時計などについても考えてみました。




〇同僚には感じ取れた何か


 ラグビーワールドカップが閉幕しました。日本代表が快進撃に次ぐ快進撃で、日本全体がヒートアップしましたね。


 さて、アイルランド戦の次の日、職場での昼食時に一緒に雑談をする同僚が興奮気味に、そのすごさについて語ってくれました。その同僚は、小柄ながら高校時代はラグビー部だったとのことでした。

 興奮気味に語る彼の話を聞いていますと、猛スピードで突っ込んでくる大柄な選手に飛び込むディフェンスの怖さや、相手フォワード1人に2人のディフェンスがタックルする日本の作戦がいかに体力的に厳しいかを語ってくれました。そして、最も印象的だったのは、「厳しい戦術で1試合戦いきるために積んできたであろう猛烈な練習を創造すると、涙ぐんでくる」という話でした。私の想像を超えた共感や感動をしていたことになりますね。

 つまりこれは、同じ状況を見たり、同じ経験をしたとしても、各個人のベースとなる知識や経験の量によって、汲み取れる情報量や共感の質が違うことを示しています。いわば、経験や知識がセンサー感度を高める役割を果たしていると考えると、イメージしやすいかもしれません。



〇どんな分野でも同じではないか?



 これはスポーツでも芸術分野でも、どんな分野でも当てはまると考えています。音楽を楽しむ際に、何も考えずに感動することはもちろん素晴らしいですが、その作品の歴史的背景や作者の心情などを理解した上で鑑賞した方が感動が深いでしょう。
(ちなみに、ライブ演奏や舞台芝居等を前提としたアニメ作品関連のライブは、楽曲やそのライブまでのいきさつがアニメ作品で語られていることが多いので、それを知った上で鑑賞したら…そりゃ感動する人が多いはずだよな…と思っています。)



☆情報の受け取り手として

 例えば、ある作品や時計を見たときに、詳しくない人は作品の名前だけ分かったり、ブランド名だけ分かったり。一方詳しい人は、その作品・時計のバックボーンや、それが好きな人のパーソナリティーを想像するなどに繋がるかもしれません。
 ひとつの物事から多くのことを感じ取れると、さらにその作品を楽しめるでしょうし、さらに詳しくなれるでしょう。



☆情報の発信者として
 
 私のようにブログなどを通して発信をする立場ですと、さらにいろいろと影響が出てきます。ベースとなる知識があると、取材時に単位時間あたりに得られる情報量が変わってきて発信力に差が出ます。これは受け取り手としての差ですね。
 そして、私が「激しい練習の結果、実現できた勝利」と語るよりも、ラグビー経験者が自らの練習経験から想像される壮絶な練習を想像しながら同じ事を語るのでは、熱量が全く違います。言葉に重みや説得力が生まれるのです。

 もちろん発信者としては、「経験が無いから無理」とあきらめるのではなくて、情報を可能な限り集めて、経験を想像して追体験しつつ語るのが必要だと思いますが、それはそれでいろいろな技術が必要そうです。




〇最後に


 まぁ、そこまで難しく考えなくても、こだわって買ってきたレアなお土産を渡した時に、ふ~んとスルーされたり、バリバリ適当に食べられるよりも、「あ、これ!レアな奴じゃないですかー!」って言われた方がうれしくないですかね? 私は反応してもらった方が嬉しいし、逆にもらった時に反応してあげられるように知識を持っていたいと思います。ここでの知識は「おもてなしの心」かもしれませんね。

 なんだかとりとめが無くなってきましたが、良い物を見た時に、何が良いのかを見極めたいと現在の私は考えています。それには何よりもベースとなる知識と、良い物に触れた経験が必要だと考えています。というわけで私はインプットに励むわけです。

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