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2019年10月24日木曜日

クロノス日本版 第85号(2019/10発売)の紹介とか

あまり雑誌を買わない人なのですが、最近はクロノス日本版を買っています。
今回の記事は、クロノス日本版 第85号(2019/10発売)について、書評というと偉そうですが、感想とか紹介を書きまして、興味のある人が増えたら…と思っております。



☆本日の紹介品

・クロノス日本版 第85号(2019/10発売)



〇ざっくりとした内容


個人的に興味があり(今回はこのために買ったと言って過言ではない)、メインの記事であるスポーツウォッチのハンズオンレビュー記事。ハンズオンと言っては失礼なくらいの時間を使ってテストされている模様。ちなみにロレックスのサブマリーナ系は後半に別の特集があるので、そっちが好きな人も満足できます。
 メインのインタビュー(これ以外にも散りばめられているが…)はオメガCEOにモーリス・ラクロアのキーマン、アイクポッドの共同オーナーと旬な人が並んでいるので、気になるモデルがある人は、インタビューを読むと理解が深まるかもしれません。
 この他に、ユリス・ナルダンの「フリーク」が特集されていたり、パテック フィリップの「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」がレビューされていたりと盛りだくさんです。




〇スポーツウォッチのハンズオンレビュー


 さて、私の読みたかった特集を紹介しましょう。
レビュー機種は以下。

1.ブライトリング
  スーパーオーシャン ヘリテージ B20 オートマチック 42

2.オメガ
  シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター

3.パネライ
  サブマーシブル カーボテック™ -47MM PAM01616

4.セイコー プロスペックス
  マリーンマスター プロフェッショナル SBDX014

5.ジン
  U2(EZM 5)

6.チューダー
  ぺラゴス Ref.25600TN

7.ヴァシュロン・コンスタンタン
  オーヴァーシーズ・オートマティック

 それぞれ、①ケースとベゼル ②ブレスレット及びストラップ ③文字盤、針及び風防 ④ムーブメントの機能と性能 ⑤ムーブメントの仕上げ の大項目5つについて検討されており、それぞれについて判定ポイントが明示されているので、異なるレビュワーの記事でも近い視点で比較できるのが良いです。

 各モデルについて、過去のモデルとの関連性を紐解きつつ、各レビュワーの生活や趣味を通した付き合い方などを紹介しながら、良い点や気になった点が具体的に書かれているのが面白いです。各モデルについて4ページを使って紹介しているので、ボリュームも結構あります。ムーブメントについても詳しく述べられているので、同じムーブメントを搭載する別のモデルを検討する際にも参考になります。

 個人的に興味のある(購入検討候補に入る)モデルが多かったので楽しめました。



〇セイコーのアストロンと自動巻きクロノグラフ特集


後半にはセイコー特集。クォーツ時計の歴史を振り返りつつ、GPS+ソーラーで武装した現行のアストロンが特集されています。(ちなみに40mmを切ったアストロンが発売になりましたが、レディースを意識したデザインで…これはユニセックスなデザインにしたら男性にも受けるのでは?と感じます。)

 その次には、セイコーの功績である自動巻きクロノグラフについて。セイコーの自動巻きクロノグラフ50周年ということで、記念モデルを紹介しつつ、その機構の新規性について解説されています。ぶっちゃけ分からん(苦笑) ゆっくり読んで、参考文献などを調べながら理解を進めます。記念モデル、結構格好良くて気になります。復刻が目立つ昨今のセイコーですが、こういう「自分たちの歴史を見つめ直したモデル」は好感が持てます。
自動巻きクロノグラフの紹介が続く中で自分が気になったのは↑の左に写ったクッションケースのエル・プリメロ リバイバル。機械の魅力は折り紙付き。レトロなクッションケースとゼニスと分かる文字盤デザインが格好良いですね…。価格は高いが…手が出ないレベルではない…。




〇クロノス日本版について


 初めて手に取った人は、若干、敷居が高いと感じる人もいるかもしれません。価格帯もすごく高いので致し方ない部分はありますが、以下に挙げる見方で付き合うと楽しめるかも…という点を。

 クロノス日本版を継続して買っているのは、Twitter上で編集長とつながりがあるからだけではなく、アーカイブとしても優れていることが挙げられます。情報が濃い。これだけ技術的な内容や歴史的背景について述べられた「濃い」雑誌というのは、時計以外のジャンルを考えても貴重で、興味のある人にとっては手元に置いておく価値があると感じています。私の中では、車雑誌における「CG」とか「Motor Fun illustrated」とか、そんなイメージです。

 また、独特な部分としては、検討材料としての情報はふんだんに提供するが、購入の判断などは本人が自分の美学や価値観で選ぶべき、という空気で統一されていることでしょう。基本的に「めっちゃ高い、しかも相当にマニアックな時計に興味を持つ人なんだから、ある程度は時計と向き合ってるよね?」というスタンスが、私にとっては心地よく、宣伝臭くないところが好きです。


今号を買いそびれた人も、次回以降、店頭などで見かけたら手に取ってみてください。


こういう、書籍を紹介する記事を書きなれていない感じが…。こういうネタを通じて、練習してゆきたいと思います。


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