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2019年10月25日金曜日

Grand Seiko 5722-9990(セカンドGS)を買いました[印象や歴史など]

セイコーのファンを自覚している自分は、そのうちに買うんだろうなぁと思っていたグランドセイコー。
Grand Seiko 5722-9990(2nd GS 後期型) 文字盤
思いもかけないところからお声掛けをいただき、魅力的な案件だったので購入となりました。

今回、思い切って購入を決めたのは『自分の中の「GS像」であったモデルだったから』というのが大きなポイントです。そのあたりのバックボーンと、GSの歴史を振り返りつつ、感想をまとめます。




☆本日の時計

・Grand Seiko 5722-9990 (セカンドGS)



〇自分の中で印象の強いモデル


 みなさまの中に、各メーカや各モデルについて、自分の中で代表的なモデルや形状というのがあるんじゃないかな?と思います。それは人によって違う可能性が高く、例えば私にとってオメガはスピードマスターで、しかもプロフェッショナル(いわゆるムーンウォッチ)ですが、シーマスターだという人も多いでしょう。それはそれで個人の感性や経験の差によるもので、良い悪いという話ではありません。

 さて、私にとってグランドセイコーは、2nd GS、現行であればSBGD201(公式へ)のような形をイメージします。丸い文字盤に直方体のような太いラグ飛び出した形状です。

SBGX295は近いイメージですし、2nd GSからのデザインの流れを感じますが、実物を見るとラグのテーパードしていたり、多面的だったりで印象が結構違います。SBGX295等はビジネス用途に使いやすく魅力的なモデルなので「欲しいなぁ」と思いますが、やはりイメージする形状を持つモデルの存在は無視できません。

 とはいえ、SBGD201は簡単に手が出るモデルでもなく、それ以外のモデルも他社のモデルと比較検討したときに優先一位とまでは至っていませんでした。



〇めぐりあわせがあるもので…


 そんなある日、いつもの時計店で常連さんが古いGSを売りたいという案件があり、私にも打診があったのでした。そんな経緯があった2nd GS 5722-9990。

 クロノメーター表記もないこの個体は、コレクションの観点からのレア度とか価値のようなものは「普通」ではあるものの、状態を直接確認できて(しかも綺麗で)、行きつけの信頼できる時計店で「メンテなんかも見てあげるよ」なんて言葉をいただきますと、心が一気に動いたのでした。
Grand Seiko 5722-9990(セカンドGS 後期型)にクロコストラップ

 そんな経緯があって5722-9990が私の手元に来ました。


 合わせるベルトはマットな質感で薄手のクロコのストラップ。



〇GrandSeiko 5722-9990の感想


 57GSが登場するのは1960年代前半ですからデザイン的に古臭く感じてもおかしくないのですが、私はこの57GSは非常にモダンなデザインに感じます。ケースサイズは数値上は36mm程度ですが、長く、目立つラグ形状のおかげで大きく見え、体感上のサイズ感が「モダンさ」に繋がっているのかもしれません。

 この個体は後期型と呼ばれ、機械は5722Bの5.5振動。こちらの情報を見ますと、57GS終売後に10振動にハイビート化された61GSが発売されることを考えると、セイコーは「ロービートでこれ以上の精度向上は難しい」と考えていたとしてもおかしくありません。(ちなみに前期型には5722Aが搭載されており、そちらは5振動)
 それぐらい熟成が進んだ機械を選んだ自分の選択は良いと、自分を納得させています(笑) いや、もともと「その技術が廃れる前の熟成しきった時期」とか好きなんですよ(笑) 時計屋さんの"ちょっとした"調整のおかげもあって、精度はかなり安定しています。



 近いうちに9Fクォーツの現行品を1本ぐらいは…等と考えていましたが、グランドセイコーに対する欲求が収まってしまいましたね。焦らなくても、そのうちに勝手に欲が盛り上がってくると思いますので、それまではこの57GSを愛でたいと思います。

セカンドGS 後期型 リストショット
なんとなくこう、当時の物作りに対する意地とか、当時のビジネスマンの憧れとか、そういうのを想像すると胸が熱くなります。

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