※当サイトはAmazonアフィリエイト、Google Adsense、楽天アフィリエイトによる公告を掲載し、収入を得ています。

2021年3月14日日曜日

古典的な手巻機械ユニタス6497/6498のおさらいと買える搭載モデル

まだ紹介できていないのですが、パネライなんぞ買ってしまいまして…
こちらは、パネライが民生用時計を販売し始めてから比較的初期のPAM00002で、ユニタス6497-2をベースとしたOPⅠを搭載しています。

パネライ ルミノールの魅力にグッと来て購入したのは間違いないのですが、このモデルにしよう!と決めたのはユニタスベースのムーブメントが使われていたからでした。

今回は、長きに渡り採用されている超定番、手巻き機械のユニタス6497/6498についてと、それぞれの微妙な違い、2021年現在に買えるモデルをまとめました。

☆本日の時計

・パネライ ルミノール PAM00002



〇ユニタス6497/9498のおさらい


 ユニタス6497や6498は、1950年代に懐中時計向けに開発された古典的なムーブメントです。16.5リーニュ=36.6mmで、懐中時計にはちょっとコンパクトなサイズ感で作られています。
 非常に古典的なこのムーブメントが、2020年代になっても過去モデルをイメージした時計に搭載されて、しかもそれが話題になるというのは、高い信頼性と趣によるものだと私は考えています。

参考:Tourby Watch

〇6497-1, 6497-2, 6498-1, 6498-2の違いとは?


 かなり似た仕様で、6497/6498があり、それぞれに-1と-2があります。この違いに(自分用の備忘録として)着目しましょう。


6497-16497-26498-16498-2
構成時分針+9時位置スモセコ時分針+6時位置スモセコ
石数17石17石
振動/時18,80021,60018,80021,600

ここで、スモセコを9時位置、6時位置と書きましたが、リュウズを3時方向に向けた状態(腕時計使用を想定して)で記載しています。

また、パワーリザーブは時代によって変遷があるようで、最新のETA社の情報によると、-1は52時間、-2で60時間となっています。-2はCOSC仕様との情報もアリ。

 -2仕様の方がハイスペックで魅力的に見えます(実際、上位機種の扱い)が、古典的なムーブメントですし、18,800振動/時で十分なのでは?という気持ちもあります。



〇2021年現在で購入できる搭載モデルを一挙紹介


 6497/6498を腕時計に搭載すると、ムーブメント径36.6mmであることから、どう頑張ってもケース径40mm以上、だいたい42mmや44mmといった大型のモデルとなりがちです。頑張ってコンパクトに仕上げると、スモセコが小さくなりすぎてしまうため、44mm程度か、思い切ってスモセコ無しの方がバランスが良くなったりします。


☆アルキメデ パイロットXL

  私も所有しているアルキメデから、45mmとXLサイズのパイロットウォッチです。昔のドイツパイロットウォッチには、めちゃデカ時計が存在したので、こういうデザインが結構多いのです。ケース径を大きくした分、スモセコを大きく取れているので、デザインバランスは悪くないです。ケースの作りも、私が所有する自動巻きモデルを見ても悪くないので、満足できるかと。


☆ラコ ウルム(Ulm)


  ドイツ系の堅実なパイロットウォッチを作るブランドのラコから発売されているウルムです。42.5mmとユニタス搭載モデルとしてはコンパクトに仕立てています。
↑こういうのもあるよ


☆編集長もお気に入り エベラール


 広田編集長も2021年現在で所有して気に入っているエベラールのユニタス搭載モデル。何種類か存在します。9時方向にリュウズを持って行って、12時位置にスモセコが来るのはおもしろいですね。

共に実物を見たことがあります。これが結構良くて、ツールウォッチのストイックさと、かわいらしさが共存していて良いです。


☆お勧めしやすいティソ ヘリテージ


 今回紹介する中では、取扱店が最も多い=見る機会が多く、アフターサービスも頼みやすいティソからも、ユニタスを搭載した手巻きモデルがリリースされています。価格も控えめですから、付き合いのある時計店が無いとか、機械式時計初めてという人にはおすすめしやすいモデルと考えています。なにより、クラシカルなスタイルを踏襲していますから、刺さる人も多いのでは?


☆大穴? いや本命! ベルテの腕時計


 ムーブメントにユニタス、文字盤デザインに懐中時計で採用されてきたものを腕時計としてまとめたモデルを多くリリースるベルテ。色々ありますが、パイロットや軍用モデルっぽい1本と、マリンクロノメーター風のモデル1本をピックアップしました。

 ストラップがちょっと細いのがバランス的に気になる点を除けば、ラグが真っ直ぐと伸びてエレガントかつストイックな雰囲気で、非常に良いです。ケースサイドがコインエッジになっているのがまた良いのです。

画像は楽天市場にリンクされています

ユニタス6497/6498はカスタムのベースムーブメントにされることも多く、ベルテもいくつかリリースしています。センター時針、レトログラード分針化されていますね。

しれっとプレートを大きなものに変更している辺りは好感度高いですねぇ。
(画像は楽天市場へリンクされています)


☆その他のユニタスが得意なメーカー


 テッラチエロマーレやシャウボーグは、多くのユニタス搭載モデルをリリースしています。テッラチエロマーレは、様々なデザインで、シャウボーグは、カスタムされた独創的なスタイルのモデルを多くリリースしています。

☆かつてはパネライもユニタスを採用していた


 現在は、所属するグループが異なる(パネライはリシュモン。ETAはスウォッチ)ので、採用することができなくなってしまいましたが、以前は、パネライといえばユニタスベースのムーブメントを多く搭載していました。
 現在でもしっかり調べれば中古で入手可能です。私はこのパターンで入手しました。
探せば裏スケモデルも選べますから、やはり機械が見たい!という人は狙ってみると良いと思います。私は、おすすめできる良い時計だと考えています。



※スポンサー