30年、あるいは40年近く、その方と共に第一線で戦ってきた貫禄がありました。
☆本日の時計
・セイコー タートル SRP775
○使い込んで格好良さが生まれるシャンブレーシャツ
シャンブレーシャツは、新品状態では魅力的ではなく(苦笑)、ある程度、ヘタって来てからが本領発揮です。糸の染めが部分的に落ちて、濃淡を生み出しています。これが表情となって魅力となっていくわけです。
時計でも同様に、使ってヤレてくることが魅力に繋がることがあると考えています。
○「格好良い」基準
「格好良い」とする基準にはいろいろあります。全体のデザイン、仕上げのすばらしさ、スペック、ブランドやモデルの歴史などが考えられます。デザインでも、全体を巨視的に見た時と、細かく、フォントの形や配置まで考える場合もあります。
自分も、そういった「格好良い」の基準で時計を選んできましたが、もう一つ、大切にしたいと考えている要素があります。
それは、ユーザーに長年にわたって寄り添ってきたこと、です。そういう思いがあって、このブログのタイトルにしている訳なのですが、これはお金で買えない価値でもあります。
○私が見た最も格好良い時計
私が見た中で最も格好良いと感じたのが、事務用品店で対応してくれたおじさんのサードダイバーです。サーフィンをしていた若い頃から使い込んできたそうです。
傷は入っているものの、ストラップを交換しながら大切に使用してきているのが分かり、みすぼらしさとは無縁の雰囲気で、貫禄がありました。良い感じにダイアルが枯れてきているのも印象的でした。
時計の話をした際に、昔から使っていることや、壊れたら買い替えようと思っているが壊れない、といった話を聞きました。長年連れ添ってきた様子が浮かぶようでした。
○使い込んで完成する存在
サードダイバーは私が好きなモデルで格好良いと思います。それに、使い込んだ、先ほどの方のサードダイバーの使い込んだ雰囲気は最高に格好良いです。
しかしです。この個体を私がお金を出して購入して、同様の格好良さ、同様の価値を持つかと問われると違うと思います。これはご本人が所有する、あるいは、その人のご子息や、関連する人に譲って守られてこそ、価値があると思います。
そういった観点から、製造された瞬間は未完成で、購入したユーザーが使い込んで、それは完成に至るという考え方もできると感じています。
で、何が言いたかったかと言うと、レア度とか市場価格で時計を選ぶことを続けていたら、この魅力に気が付けないのではないか?と感じるわけです。
レアで市場価値の高い物でも、使い込むなら良いのですが、ユーザーと時計の関わりにはあまり着目されず、物単品の価値に振り回されるのってどうなのよ?と、お気持ちを表明させていただきます(苦笑)
とまぁ、なんだか最終回みたいな話になりましたが、まだまだブログは続く予定です。
サードでなくても良いのですが、これだ!と思った方は、長く使ってみてはいかがでしょう?