写真を見て興味を持っていたところ、立ち寄った百貨店にて実物を見ることができました。これがなかなか良い…。
ネットでレビューなどが無いか調べてみたところ、情報が全然出てこない…ということで、ちょっとぐらいは応援したいな、という記事を書きました。
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☆本日の時計
・オリエントスター ダイバー RK-AU0301B RK-AU0302L
〇オリエントのダイバーズウォッチについて
さんざんこのブログで取り上げているセイコーのダイバーズウォッチは、国産ではトップクラスの売上です。厳密にはG-SHOCKとの比較が必要ですが、機械式もしくはアナログではセイコー強し、といったところ。ラインナップもエクストリーム向けからヴィンテージ風、ファッショナブル(だけど仕様はガチ)な物まで多彩です。というかラインナップ多すぎ。
それに対しシチズンは、かなりスパルタンで超本格派なモデルがほとんどなのが特徴です。熱心なファンがいるのは承知していますが、本数ベースではセイコー強し。
さて、今回の話題のオリエントには、低価格で街中でも使いやすいMAKOダイバーがあります。MAKOは現在のラインナップの中で低価格ラインのORIENTに分類されています。海外でも人気があり、カスタムパーツが販売されていたりします。…が、日本国内では一般的な知名度は低く、売れ筋、とまではいかない印象…。
また、ハイスペックなモデルもありましたが、売れてないというのが実情…。
↑私は結構好きですけどね…
〇ORIENT STAR Sports Collection
2018年2月より、ORIENT(MAKOダイバーはここにカテゴリー)の上位にあたるORIENT STAR内に、Sports Collectionが設定されました。Sports Collectionとして最初に投入されたのは、ミリタリー(パイロット)やトレッキングをイメージさせる以下のモデルです。
実物を見たことがあります。結構格好良いのですが、ちょい大きいというのが感想です。パイロット風の雰囲気があって良いです。(パイロットとしてならこの大きさも納得できそう)
で、2019年8月より、『Diver』をラインナップに加えました。これが今回紹介するモデルです。
〇オリエントスター ダイバー RK-AU0301B RK-AU0302L
今回、現物の確認と試着が出来たのは以下のモデルです。ちなみに『ダイバーズ』ではなく、『ダイバー』がオリエントの正式名称のようです。
※以下の画像は、すべて楽天市場にリンクされています
〇スペック
概形
ケース径 :43mm
厚さ :14mm
バンド幅 :22mm
ブレス仕様:エクステンション付
機械仕様
ムーブメント :F6N47
巻き上げ :自動巻き+手巻き可能
パワーリザーブ :50時間以上
日差 :+25~-15秒
表示 :3針+日付+パワリザ
その他機能
200m防水(ISO準拠) 耐磁1種
逆回転防止ベゼル
以上より、ちょっと大きめで、ダイバーズとして十分な性能を持つ時計、といったところ。定価は8万円ですが、楽天にてポイント還元を上手く使えば6万円をギリギリ切るぐらい。
〇試着してみての印象
☆良いと感じたところ
・全体的に作りが良い
・コインエッジ形状の回転ベゼルが格好良い
・ベゼルの雰囲気が良い
・文字盤のデザインの統一感が良い
・ラグ横の穴でブレス交換が楽
・ソリッドのエンドピース
・太いバネ棒で頑丈
☆ちょっと残念
・ちょっと大きく厚い…
・結構重い…
・ベゼルの塗装は剥げそう…
・名称が分かりにくい
(ペットネーム付けようよ)
全体はヘアライン仕上げでマットな風合いで渋いです。バリバリにエッジが立っている訳ではないですが、価格の割にダレた感じもなく好印象でした。少なくともオフィシャルの写真よりは良い感じ。
コインエッジ形状の回転ベゼルがヴィンテージ風の渋さを醸し出していますし、ベゼルの塗装の雰囲気やフォントも渋さがあります。ただし、マットに(塗膜が厚くもない)塗装されたベゼルなので、使っていくうちに剥げていくのは避けられないでしょう。ただ、個人的にはそれがツールウォッチの格好良さに繋がっていくと考えていますので、一長一短です。
ラグ横に穴が開いていてブレスやストラップを交換しやすいのは助かりますね。ヴィンテージダイバーズをイメージしているなら、デザイン上のポイントにもなります。
サイズが大きいモデルはデザインが間延びしがちなんですが、このモデルは文字盤のデザインのバランスは良いです。具体的には、ブラックのモデルではORIENTのロゴがグレーになって控えめになっていたり、黄色が挿し色で効いていたり、パワーリザーブ表示を組み込むことでデザイン上の凝縮感が生まれていると感じました。
ブラックはマットで均一な雰囲気です。対して、ブルーはサンレイ仕上げではないのですが光の反射で色合いが変化する感じ。店舗内の照明では濃いネイビーで、光の具合で青色が立つ感じ。両方良かったです。
また、エンドピースと呼ばれるケースとブレスを繋ぐ部分はソリッド(板折り曲げタイプではない)で、頑丈にできていますし、バネ棒は裏から見る限りではセイコーのファットバーのような太いタイプが使われているように見えました。(要検証)
ちなみに、ブラックにイエロー(ゴールド)レターのモデルはラバーストラップは通常販売で、ブレスとラバーの両方付属は販売店限定で発売されています。
〇私の感想は?
かなり格好良いと感じました。ここ最近のORIENTのビジネス向けに注力したラインナップに加えて、ちょっとヴィンテージ感のあるダイバーズがもうひとつの軸になるのではないか?と感じました。使い込んでベゼルの色が剥げてきたりしたら、渋いツールウォッチの雰囲気が出て良いと思いますよ。
惜しむらくはちょっと大きいこと。デザインに凝縮感があるため43mmという数字ほど大きく感じませんが、それでも大きいし厚いし重い。私のように腕が太めならばマッチしますが、細い腕の人はちょっと注意です。
全体の作りやデザインのまとめ方を見ると、オリエントはかなり本気でぶち込んできたんだな…と感じます。しかも、ポイント還元を上手く使えばギリギリ6万円を下回る価格帯で、セイコーならタートルあたりと真っ向勝負となります。良い勝負できると思いますよ。
今後、国産ではセイコー1強だったヴィンテージ風ダイバーズに風穴を開けるモデルになるかもしれません。
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