ドイツといいますか、バウハウスやインダストリアルデザインの影響を感じる外見が格好良く、購入を決めました。何がポイントって、ミヨタのCal.9015が搭載されている点です。
ちょっとレビューします。
☆本日の時計
・DUFA ギュンター 自動巻き(Automatic)モデル
〇DUFAについて
ドイツ系のブランドで、かつてはクロックで知名度が高かったようです。ずっと継続していたブランドかどうかは調べていません。
バウハウスの影響を受けている点をアピールしており、シンプルで、円(文字板やインダイアル)と四角(インデックスの直線)との対比とか、モノトーンでまとめたデザインが印象的なモデルを、安価な構成でラインナップしています。全体的にサイズ感(ムーブメントサイズとのバランス)が良いと感じています。若干、ユンハンスっぽいデザインのものもありますが、完全に被らないようにうまく調整しているように思います。
〇DUFA「ギュンター」
2022年時点でDUFA唯一の機械式モデルです。DUFAらしいシンプルなデザインですが、ほかのモデルにある柔らかさやカワイイ感じが薄く、直線的で硬派なイメージです。有名な建築家のデザインにインスパイアされたとかいう説明を見かけましたが公式にはありません。どこからきたその話。とはいえ、このデザインが刺さりまして購入しました。定価は6万円ですが、3~4万円で購入可能。
ムーブメントはミヨタの上位ラインのCal.9015。かつてはThe CITIZEN搭載機のベースになったり、クロノトウキョウに搭載されたり、Twitter上でも有識者がべた褒めだったりと実力派なムーブメントです。
なぜ、ミヨタでも高級な9015を搭載したかはケース厚さを見ると分かります。仕上がり厚さは10mmを切っており、シャープな仕上がりです。円形と直線の対比が良いですね。見れば見るほど、デザイナーが引いた線を実現しようと努力したんだなぁと思います。
ブレスレットはラグスポ風。ブレスレットの動きは悪くないですが腕の細い人でもフィット感が得られるかなぁ? 18cm弱の腕ならジャストフィット。実売4万円程度ということで仕上げの粗さや、一部のリンクで動きが悪かったりします。そんなもんでしょう。「バリナキコト、ナニソレ?」感はあります。
「ほう?」と思ったのが、インデックスと時針が近しい形状で一直線に並ぶ統一感のある印象。こういうところが全体のまとまりを生んでいるのでしょう。カウンターウェイトの無い秒針もデザインに効いています。
キレがあり、ツールウォッチ感を強めている秒スケールが良いです。丸いインデックスもカワイイ。デイト表示やAUTOMATICの文字もブランドロゴに近いフォントを使用しており、デイトディスクもブラックと共通にしています。あなた、セイコーよりもデザインちゃんとしているよ?大丈夫?
〇ミヨタCal.9015の精度は?
非常に良い個体でした。安価なモデルなので個体差はあると思います。私の個体は運良く「日差+8秒弱」でした。超優秀。
〇値段分の価値がある?
定価6万円と考えると、そこまでのクオリティーを望むのは酷です。セイコー5スポーツなどが同じ価格帯になりますが、あいつらは生産数が違いますからね。
角の仕上げに手抜きをしてエッジが立っていると見栄えは良くなります。そういう粗さは見えるのは確かです。しかしですよ。ここまで、デザイナーが「こういうデザインに!!」という熱い思いを実際の形にすることに注力しているのが分かる時計も少ないですよ。薄く、ブレスレットとの厚みのバランスを取っているし、ダイアルデザインのキレのある感じは、ちょっと替えが利かない。
ですので、このデザインが良いと思ったら買って損はないと思います。9015だったらどこでも直せるでしょう。
万人には勧めませんが、好きになったら買うとよいです。
2022年12月現在で安い在庫が売れてしまったようですね。