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2020年2月9日日曜日

シチズン クロノマスター(手巻き22石 初期型)を購入しました

シチズンの往年の名機クロノマスターの手巻き 初期型を購入しました。
シチズン クロノマスター 初期型 22石 手巻き
ずっと欲しいと思っていた時計だったのですが、巡り合わせが悪くて手が出ていなかったものになります。

たまたま良い個体とのめぐりあわせがありましたので、思い切って購入しました。



☆本日の時計

・シチズン クロノマスター(初期型) 手巻き 22石 H005 3002-Y



〇クロノマスターの購入を決めた決め手


 実は以前、おそらく3年前に、状態の良い物がそこそこのお値打ち価格で出ていたのですが、あまりに立て続けに時計を購入していたので躊躇している間に売れてしまった、ということがありました。その時はたまたま複数のクロノマスターの優良案件があって、「また余裕があるタイミングに出てくるだろう」なんて高をくくっていたところ、全く見かけなくなり(汗)、悔しい思いをしたのでした。

 私は立て続けに似たようなものを買ってしまうことが多かったりするので、「欲しい!!→ちょっと待とう→もういいや」と興味を失うなら、心の底から欲しいと思っていなかったんだな、と判断したりします。しかし、このクロノマスターに関しては数年経っても「欲しい」が継続したので、これは手に入れなければ後悔するなぁと思った次第です。


 そうこうしているうちに、この時代のクロノマスターを復刻したモデルがザ・シチズンから販売されたりして、人気が出ちゃって手に入らなくなるなぁ…なんて悲しい思いをしておりました。

↑完全復刻は売り切れましたが、イメージが近いものが限定で出ています。雰囲気は良いですよ。
(楽天市場にリンクされています)

そんなタイミングで出てきた、私が狙っていた初期型の手巻き(ノンデイト)モデルがオークションに出品され、終了間近まで値段が上がっていかなかったので思い切って入札→無事落札と相成りました。




〇シチズン クロノマスター(初期型) 手巻きノンデイト


 現在、ザ・シチズンに付けられている「クロノマスター」のペットネームは、このモデルが起源となっています。大雑把に言うと、同時期に、手巻きノンデイト、自動巻きのデイトとデイデイトが販売されていました。また、スペシャルという特別調整品も存在します。

 ムーブメントは、手巻きは名機ホーマーとほぼ同じで、仕上げはそこそこに精度を高めるチューニングがなされていたようです。

 この時期に、ライバルのセイコーは、グランドセイコーやキングセイコーを販売し、現在残っている数から類推すると結構売れていたようですね。そして、これら対抗馬としてシチズンからクロノマスターは販売されていました。
クロノマスター イーグルマーク
針の中心にブラックのカラーリングがされているのも特徴です。高い精度を示すために、今まさにこの瞬間ですよ!と言いたいのでしょう。
年代は60年代後半、67年とかそれぐらいになりますから、セイコーは44KSや57GSより後の、45GSとかそれぐらいの時代になります。このことを考えると、セイコーはKSやGS専用の、当時の最先端の技術が投入されたムーブメントに対して、シチズンはロービートで普及機ムーブメントをチューニングしたモデルとなるので、ちょっと見劣りしてしまうのも事実です。
 ですので、GSの対抗馬というのはちょっと気が引けます。デザイン的に見ても、KSの対抗馬と言ったところでしょうが、それでも技術的にはセイコーが進んでいたように思います。

クロノマスター メダリオン
裏面のメダリオンの状態も悪くないです。渋い色になっています。
写真の撮り方で、デブっぽく撮れている写真も多いようです。実際はなかなか精悍な顔立ち(だと思っています) こちらは初期型と呼ばれるもので、シチズンのロゴがゴシック体となっていて、Chrono Masterの表記とのバランスが良いと感じています。後期型の方が機械の仕上げなどが良くなっているかもしれませんし、後期型の明朝型とかローマン系のフォントの方が好きな人もいるかと思いますので、このあたりは好みですね。

 一点、デザイン上で残念なのは、秒針が短いことぐらいですかね。もうちょっと長ければなぁ…。




 さて、精度はなかなか良いです。使用していれば-5秒/日ぐらいで、平置きで+10~+15秒/日といったところでしょうか。姿勢差がありますが、時代を考えれば悪くないと思います。そもそも、どのようなメンテナンスを受けているか分からないので、一度、信頼している時計店に持ち込んだ方が良さそうです。
と思っていたら、話題程度に持って行ったらタイムグラファーでのチェックと、開けて目視チェックまでしてくれました。ほとんど触った形跡がなく、少なくとも下手に弄ってはいないだろう、という見立てで安心しました。



〇最後に


 数年間にわたって先送りしてきた案件を回収した形になります。私の悪い癖で、そういうのを先延ばしにして、他の物を買っちゃったりして…だったのを断ち切ろう!と考えたのも購入のポイントとなりました。

 先延ばしにして個体数が減って高くなったり買えなかったり、現行系でも廃番で気が付いたら売り切れていたってことは、私の場合は結構多いです。その時に「まーいっか」と思うなら、その程度の気持ちってことですが、深く後悔したことも何度かあります。

 買うことを煽るのは私の主義に反しますが、私のように(今回は再会できましたけど)先延ばしすることによって悲しい思いをすることが無いように願っております。



↑シチズンは、次にこの辺りを買おうかと思っていたりしたんだけど… 保証も手厚いしなぁ… う~む

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