私の思い出の味のひとつが、今回作った「黒糖くるみ」です。
思い出のひとつであるセイコーライナーを着けて楽しみました。
☆本日の時計
・セイコー ライナーJ15001E cal.3140 SD文字盤
作り置きしておけるお茶請けであるのですが、そのお店では注文が入るたびに作ってくれて、暖かい状態で提供してくれるのが嬉しかったのを鮮明に覚えています。常連さんに愛されたお店であり、そのなかでも根強いファンのいるメニューでした。
作り方は簡単なので、くるみにストックがあると時々作ります。その度にカフェの事やオーナーさんのことを思い出しております。友人に食べてもらったりすると非常に好評で、褒めてもらう言葉が、自分の思い出も褒めてもらっているような気持ちになります。
だれしも、このような思い出のメニューが存在するかと思います。それと同様に、思い出の「物」も多くあることでしょう。
腕時計は(高級機やヴィンテージ品の多くは)「長く使うことを前提とした物」であり、そのような思い出と結びつく可能性が高いものです。今回は、思い出のセイコー ライナーを合わせました。
このセイコーライナーは、私の腕時計趣味が深まっていく中では初期に入手した物です。時計に出費する心のハードルが高かったころに、ヤフオクで気持ちが高まって入札したら落札してしまい、外装の状態が悪そうで「失敗した!」と、やや狼狽したのを覚えています。
(状態の良いゴールドフェザーも同じ人が出品されていて、両方に入札していたのですが、ゴールドフェザーが高価になって諦めて、引っ込みがつかなくなって…など、あったなぁ…(遠い目)
当時は「ピカピカの状態の良い物がすべて!」と考えていたころで、届いた時も「失敗した…」と嘆いたものでした。しかし、時計屋さんで中身を確認してもらったところ、機械の状態が良く、文字盤の状態も悪くなかったので、使っていくうちに愛着がわいてきました。
今となってみれば、文字盤端まで凛々しく届く分針と秒針と、丸っこい風貌の雰囲気と、ヤレた外装が、いかにもヴィンテージな雰囲気を醸し出しており、お気に入りの一本となっております。
時計は丁寧に扱えば長く使える物ですから、その時計が手元に来た時の思い出や、使っている時の思い出を大切にすることで、より深く付き合えるようになるのではないか?と感じています。