いや～、これ、良いですよ。
☆本日の時計
・JPN 130R
〇JPN Watchesについて
JPN Watchは、JPNの販売を担当するEAU ROUGEの代表取締役 下山氏と、EAU ROUGEが取り扱うHYT（液体で時間を表示する有名な複雑時計）の調整を担当できる日本唯一の技術者である名雪氏がタッグを組んで立ち上げられました。
下山氏はプロレーシングドライバーとしての実績があり、フェノメンやHYTといった、かなり個性的な機械式時計を扱ってきた経験があります。
公式チャンネルにて本人が語ってくれています
JPN 130Rは、インナースリーブを持たないフルカーボン製ケースが特徴のモデルです。かなり意欲的なコンセプトと攻めた技術が注がれています。全くの素人が挑戦しているのではなく、バックボーンのある人なので、着目点が面白いです。
〇JPN 130R
JPN 130Rは、インナースリーブを持たないフルカーボン製ケースが特徴のモデルです。カーボンと聞いてイメージされる織り柄のある素材では無くて、もっとマットで見た目の悪い（←）タイプです。
先の公式チャンネルでは、素材を「圧縮して高温で焼き固める」との説明をしていたので、おそらくカーボンコンポジットと呼ばれるものだと思われます。具体的にはF1や航空機、特にそのブレーキに使われたりするものだと予想しています。相当な高圧で作っているらしく、公式チャンネルで触っている際の音が聞こえるのですが、カーボンというよりガラスや金属のような高い音がします。
構造も上手く作ってあって、公称100m防水で、実力値としては200m防水クラスを実現しているようです。
手に取って驚いたのが、このラバーストラップですね。FKM製なのですけど、これってこの価格帯ではお目にかかれない素材で、しなやかで、しっとりとして、フィット感が最高です。
〇JPN 130Rの自分の評価
ちょっとこれ、悔しいぐらい良いです。悔しくなる必要はないですが。
すごく失礼なことを言うと、最初は「日本製である点が売りなデザイン時計かな？」ぐらいに思っていましたが、使用感や時計としての完成度を『ものすごーく』良く考えて作られたモデルです。
保証用のシールが貼られています。（番号は消しています） 試着に際して外しても良いっぽいことが記載されていましたが、着用感にも影響がなかったのでそのままにしました。
裏蓋、ストラップ周りを見ると精度高く作られているのが分かりますね。また、裏面は非常にフラットで、ストラップの付け根が湾曲していて、これが着用感に効いていますね。
「メイド イン ジャパン」をひとつのコンセプトとしたモデル（ブランド）になり、そこは間違っていないのですが、もう一歩踏み込んだモデルであると私は感じました。「日本で作っている」と表現するよりも「日本だからこそ作れた」と表現した方がマッチしているように思うのです。
あるいは「日本の技術を結集した」と言っても良いでしょう。
もちろん、スイス（および周辺国）でこれが作れないか？と考えれば可能なのでしょうが、いまのところ似たようなもの同価格帯で作っているブランドは無いようです。それだけ、JPNが尖ったコンセプトを持っていると言って良いのではないでしょうか？
〇最後に
ちょっと予想外の恋に落ちそうになっています。
また失礼なことを書きますが、当初はコンセプトが先行したデザインウォッチぐらいに思っていたのですが…、解説を読んだり公式チャンネルの説明を聞いて「これは？！」と感じて試着キャンペーンに参加してみた結果、時計として非常に優れているのを実感しました。ほんと欲しい。
単純に13万円の時計というのは高いです。ただ、内容を考えれば安いと感じます。そもそも、こんなに着用感の良い時計はほとんどないと思われます。興味のある方は試着してみて、気に入ったら購入も検討してみてください。
公式サイト：JPN Watches
Amazonでも販売されています（針カラーは違うモデル）
JPN 130R Skeleton Black Dial (JPNW-001SB)
