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2018年3月24日土曜日

堂々とした雰囲気はさすが準高級機[ロードマーベル]

よく、良い時計を親から子へ受け継ぐ、という売り文句が言われますが、子から親に贈っても良いじゃないか?とも思います。


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☆本日の時計

・セイコー ロードマーベル 5740-0010


 本日は、OHの完了したロードマーベルを時計屋さんより受け取ってまいりました。こちらの時計は自分用ではなく、父にプレゼントするために仕立てていただきました。


 実家は自営業なのですが、私の祖父が立ち上げた事業を引き継いだ私の父親は、私が生まれる前から生まれてすぐ位までは遊びに使えるお金も無かったようで、私が学校を卒業して就職するまでギリギリいっぱいという雰囲気なのを感じて育ってまいりました。

 そういうことを思いながら思い返しますと、時計も良い物を使っていた記憶もあまりありませんが、興味が無いわけではないのも無いのを知っております。

 私はこのようなブログを運営しています通り、趣味にお金を使えるだけの給料をいただけるような企業で働くことができており、これも、父親の働きで得た学費で大学に通えたからということは疑いようがありません。なので、ちょっと予算を用意して、値段よりも気持ちのこもったチョイスで時計をプレゼントしたいなと考えた次第です。


 さてここで現行品と考えますと、まぁ、自分が買って贈りたい感じるものも少なくどうした物かと考えておりましたところ、自分が興味を持ち始めたヴィンテージを贈るのはどうかと思うに至りました。

 父はほんの少しだけ長野の諏訪近辺にゆかりがあり、事業が機械の修理工で、日本製という部分に拘りを感じるタイプであり、古い物を直して使うことの良さを知っています。それだったら、ヴィンテージのセイコーを贈るしかないだろうと思うに至ったわけです。



 そこで、何を渡そうということですが、GSが良いけど、さすがにパッと買える程の値段ではありません。KSは亀戸になってしまうのでパス(諏訪が良い!) そうなると、クラウン、クラウンスペシャル、ライナー、ロードマチック、ロードマーベル、などなどが選択肢に登ります。

 やはりここは、高級機に近い物が良い、そして、ちょっとでも防水が期待できて扱いが簡単な方が良い、と考えて今回のロードマーベルを選びました。


 この5740-0010は、1966年製の防水ケースの金メッキ品です。SSケースの物も存在します。ほぼ同時期に登場しているロードマーベル36000 5640-8000は泣く子も黙るハイビートですが、こちらはロービートです。時期的に見れば、最後期のロービート高級機(正確には準高級機)と言えるかもしれません。

 機械は23石の5740Aで、機械番号と思われる刻印もありました。ハックセコンド付です。ケースにちょっと汚れが強くついていたので不安でしたが、中身は非常に綺麗で快調だと、時計屋さんのお墨付きをいただきました。


 手に当てたところ、堂々と立派な雰囲気は当時の『時計は高級な装飾品である』というポリシーを持った品なのだな、ということを強く感じます。この後より、時計は実用品の面が強くなってゆき、ロードマチックやロードマーベル36000がたくさん売れるようになる一方、このロードマーベルのような威張ったようなといいますか、威厳のあるような面構えの時計は減る傾向となります。(セイコーの場合)


 1966年ですと、私の父でも製造当時は若すぎてこの時計は買えないぐらいの年代です。もしかしたら祖父ぐらいがジャストでしょうか。まぁそういう細かい所はちょっと横に置いておいて、小さな町工場の大将が古いがメンテされたロードマーベルを使っている、というのは、贈った私が言うのもなんですが、雰囲気が合っているというか、すてきだなぁと思ったりいたします。

ベルトは、松重商店のクロコ型押しです。厚みがあり堂々としていて、ロードマーベルに良く合います。下のバナーから松重商店のお店に行けますので、お気に入りの1本を選んでみてください。ちなみに、この5740-0010はラグ幅19mmなので要注意です。また、松重商店さんはバックルの色を選べなかったりするので、別途用意する必要があったりします。




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