人との出会いや物との出会いがあります。たまたま店頭に並んでいて買うという出会いもありますが、人との付き合いの中で『君ならこれを譲ってあげても良い』という出会いもあります。
そんな出会いとか別れとか、感謝の気持ちについて少し語りたいと思います。
※スポンサー
☆本日の時計
・ROLEX オイスタープレシジョン Ref.6427
〇別れ
先日、お世話になっている方が退職されました。業務上はそれほど関係は無かったのですが、たまにお会いする機会があっては、その方の物腰の柔らかさや気取らなさが好きで、私は慕っておりました。
退職の知らせを聞き、数日余裕があるからと呑気に構えておりましたら挨拶をし損ねる事態となって、自分の後回し癖を大変後悔しました。こんなにも悲しくなるのか!と思うほどで、どうにかして連絡を取ろうかと思ったほどです。結局、本当にギリギリで会うことができて良かったのですが、そのままお別れとなりますとかなり後悔が残ったのではないか?と感じました。
大昔、おそらく中学の国語の教材に出たお話で『なにかしてあげたいと思ったら、今すぐに出来る限りのことをしなさい』というような話があったと記憶しています。ずいぶんと昔の話だけど覚えているということは、強く心に残っていたのでしょうか。分かっていながら、痛い思いをしないとすぐに行動に移せないところは反省すべきですね。
〇感謝
オーナーさんがシェフも務めるような小規模なカフェやレストランが好きです。それは、本人のこだわりが凝縮されたようなお店だからですかね。どうしてもスタッフが増えると、仮にそのスタッフが超有能だったとしても個性の平均値がお店の雰囲気となるように感じますから。(それはそれで多様で良いのですが)
さて、そんなお店で良いサービスを受けたら、できるだけ具体的に褒めるようにしています。そういうこだわりがある人々は、たとえばカップひとつにいたるまで好きな物を選んでいる場合が多く、自分が気に入った点を伝えることで、共感してくれる人がいたと感じてもらえます。効果的な謝礼の方法みたいな感じで言い方がゲスなのは理解していますが、自分が良いと思ったら相手に分かりやすい方法で伝えるのが私はお礼や感謝の形なのではないかなぁなどと思っています。
ついでにもう一つゲスなことを言えば、そうやって一言掛けることでこちらを覚えてもらえます。そうすると新たな出会いに繋がることが経験上多いです。
(脱線ついでに、やってる目的が自分の得のためというゲスな理由でも、誰も損しなくて嫌な気分にならなくて、自分も得するのであればドンドンやった方が良いよね~とは思っています。)
〇出会い
その道のプロの店やコダワリのある店には、目の肥えた人が多く出入りしますし、その店の店主も目が肥えていることが多いです。そういう人と上手く(邪魔しないように)お付き合いできれば、そのような繋がりの中から、私に合った何かを提供してもらえることが多々あります。
お酒を出さない喫茶店の店主が、(店主は酒好きなので)○○のバーは雰囲気も素晴らしくて腕も良いよ、と教えてくれたり、そのバーの内装が素晴らしくて話をすれば、こだわりの内装を作ってくれる家具や雑貨や内装業を営む人を教えてくれたり、などなどです。
そんなこんなをしていると、趣味人なんだなとバレることが多いです。最初に載せたRolex オイスタープレシジョンを譲ってくれた時計店(これも紹介だった)は、新規客には奥にしまってあるビンテージをあまり見せないらしいのですが、何回か顔を出した際に『こんなに状態が良いのはなかなか無い』とぽろっと見せてくれました。で、買うかどうかも分からない(しかもそこでは買ったことがない)私にしばらく取っておいてあげるなんて言われた日には、少なくともそこで買おうと誓ったものでした。
レアな限定品がたまたま店頭に並んだので買えた、というような宝くじ的な出会いというのももちろん印象深く、運命的で、素晴らしい物だと思いますが、人のつながりによってもたらされる出会いというのも格別です。
そうやって得た出会いを掴もうとすれば、時計だと特に資金が厳しくなるわけですが、無理をしない程度に縁を大切にしてゆきたいなと思う次第です。
※スポンサー