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2018年9月24日月曜日

[レビュー]2本巻きワインディングマシーン アビエス VS-WW022を買いました

先日お伝えしたとおり、ワインディングマシーン(ワインダー)を導入しました。
今回は、購入した商品の詳細について少しまとめておこうと思います。

使い方や、収納、巻き上げモードと実際に使った際の巻き上がり量などを実験と合わせて紹介します。ワインディングマシーンの効果ってどんなぐらいなの?みたいな疑問にお答えできれば、と思います。

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☆本日の紹介品

・2本巻きワインディングマシーン アビエス VS-WW022


〇はじめに


 私は複数本の腕時計を所有しており、機械時計も多いことから、使用頻度の低い時計やローテーションの都合で止まっている時計が多数あります。そうしますと、久しぶりにあれを使おうと思っても止まっていたり、動いている状態を維持しようとすると手巻きや振って巻き足す必要があったり、そうしていても止まっていたりでワインディングマシーンが役に立つのではないか?と考えました。

 ワインディングマシーンの便利な点やネガティブな面、活用できそうかどうかについて考えて、自分には合っていそうだと考えて今回購入してみました。この検討の内容は以下にまとめています。

ワインディングマシーンの必要性を考える

 今回購入したのは、楽天やAmzon等で販売されているアビエスVS-WW0022という2本巻きタイプです。


 以下では文字数の都合でワインダーと書きます。また、今回の記事はアビエスVS-WW0022のレビューですので、ワインダーの便利な点や活用方法は上記の検討記事をご覧ください。


〇アビエス VS-WW0022を選んだ理由


 最初、1本巻きと2本巻きで悩みました。1本巻きは非常にコンパクトな物から大きめの物もあり、大きめの物は2本巻きのVS-WW0022とサイズが大差ないという印象を持ちました。(値段もそこまで差は大きくない)
 1本巻きの安い物は取り付け部分がプラ製だったり、サイズの制限が書かれていたりして、大型(42mm径)のSteinhart Ocean One Vintage Redで使うのには心配がありました。

 そこで、時計の所有本数が多めで複数本巻けた方が便利だろう、2本巻きなら大きな時計1つだけという使い方もできる、価格も大きく変わらない、本体サイズも大きく変わらない、ということで2本巻きを選びました。

 2本巻きの中でVS-WW0022を選んだのは、2本巻きの中では安く手に入る(たぶんよく売れているから)、デザインが落ち着いている等の理由です。値段が少し高いですが、前面が開いて高さ方向にコンパクトなタイプもあったのでそちらも魅力的だったのですが…。


〇アビエス VS-WW0022の外観


届いて、ある程度見積もっていたとはいえ大きいな、というのが第一印象でした。蓋は上側にガバッと開くタイプで、このサイズなら棚などに入りそうですが開くときに棚の上側と干渉しそうですので、置き場には注意です。

 各社、デザインは色々ありますが、アビエスを選んだ理由の一つが合皮貼りモデルがあることです。黒いプラ製鏡面仕上げは指紋が気になりやすいですし、白などは汚れも目立ちやすいです。合皮貼りは指紋も気になりにくく、ホコリも取りやすいので私はこういう製品では積極的に選んでいます。(貼りが下手くそだったりしますけどね)


〇小物入れが付いている


 上段はワインダー部分、下段は小物入れになっています。商品説明では時計を入れたりしていますが、大型の時計の場合は引っかかって入らないかもしれません。また、モータも近くにありますから、磁気を嫌うのであれば(実際はどうかは別として)機械時計を入れない方がベターでしょう。私はベルト類やワインダーのクッションのサイズ調整リング(後述)を入れるようにしています。もしくはクオーツ時計ですかね。
ここにも時計を保管する用のクッションが入っています。

〇時計ホルダー部分のクッション


 クッションは、作り自体は良いですが結構硬く、フカフカクッションという訳ではないです。
また、リング部材とクッション部分の組み合わせになっており、腕の太さやベルト・ストラップによって調整できます。私は手首の太さが18.5cmでタイト目にセットするのですが、リング有だとキツく、無だと緩いということになったりします。ですので、リングなしでティッシュなどを使ってサイズを調整したりしています。
 実は、購入に当たってこの作りが心配点でした。サイズは難しい所ですが仕方ないと思いますし調整できます。安っぽさは無いので合格点かなと感じています。


〇電源部は?


 アダプタが付属していますのでこれを使います。ちゃんとした作りの物ですよ。
裏面に差し込みます。スイッチもしっかりとした作り。苦言を言うなら、横出しか、L字プラグなら壁側に寄せられるのになぁと思います。


〇巻き上げモードが複数ある


 最近のワインダーには装備されていることが多いですが、巻き上げモードが複数用意されています。これで皆さんの使い方に合わせてモードを選ぶことができるようになっています。モードはワインダー部の右下のノブで切り替えます。切り替えるとモードがリセットされてゼロからカウントがスタートする模様。

 回転方向は時計回り(CW)、反時計回り(CCW)が用意されています。時計の機械によっては片方向しか巻かれない物があり、それに対応するためです。

1.CWに1分  → 停止8分の繰り返し

2.CCWに1分 → 停止8分の繰り返し

3.CWに1分  → 停止15分
  → CCWに1分 → 停止15分の繰り返し

4.CW5分 CCW5分の繰り返しを90分(1.5時間)
  → 10時間30分停止の繰り返し(1サイクル12時間)

 巻いている時間と止まっている時間の割合で、一番巻く量が多いのがモード4です。動いている時と止まっている時がはっきり分かれている方が好きなのでモード4を中心に使用しています。そのうち変わってくるかも。


〇巻き上げ性能は?


 巻き上げは、1分間10回転ぐらい。写真ではグルングルン回っている感じですが、写真の都合です。

 2本時計を取り付けても、1本だけ取り付けてもしっかりとまわってくれます。(2本取り付けると力が釣り合って必要トルクが小さくなるけど、1本で片寄った方が必要トルクが大きくなる)
 ただし、軽量な時計ならスムーズですが、200gを超えるSteinhartを1本だけ取り付けますと時計を持ち上げるような角度で、若干(本当に若干)動きが渋くなることがあります。止まるようなことは無いですが、負荷はかかっているので今後に注目です。200g越えのSteinhartは超重量級ですから、これを動かせるので、ほとんどの時計では大丈夫かと思います。もしくは2本設置して重量のバランスを取るなどすればベターです。


〇音は静か?うるさくない?


 非常に静かです。拍子抜けしました。少なくとも我が家の空気清浄機やエアコン、PCの音よりも静かですので、動いているのに気が付かない程です。耳元に近づければ聞こえますが、枕元に設置しても不快に感じるレベルではないと思います。


〇実際に使ってみた


 両方向巻き(CW・CCWでも巻ける)ETA2824-2を搭載しているArchimedeパイロットを取り付けて、完全に止まった状態でセットしました。モードは4です。

※注意
ワインダーは巻かれた状態を維持するのが目的なので、動いた状態でセットするようにしてください。今回は実験のためです。また、機械の種類が違えば巻き上がり具合も違いますし、機械の調子によって止まるまでの時間も変わってきますので参考値として見てください。

 1時間30分間の巻き上げ後、そっと時計を外して平置きにしました。このまま止まるまで待ちました。結果、止まったのは38時間10分後でした。

 つまり、完全にゼンマイが緩んでいる状態から巻き始めて、

1時間30分間  巻かれつつ動く
約36時間   巻かれたゼンマイで動く

ということになりました。思っていたよりも良く巻けました。おそらくこれは、巻き上げ効率が良い機械や悪い機械の具合や、片巻き(CWかCCWのどちらかしか巻けない)機械でも十分に巻けるようにこのようなセッティングになっているようです。

 先に書いたように、1分間に10回転ですので、1時間30分でおよそ900回転となります。よって、ETA2824-2ですと、おおよそ1回転で2分半動くだけ巻かれることになります。

 もし、使用される時計が片巻きタイプの場合は(巻き上げ効率が不明なので確実なことは言えませんが)おおよそこの半分の巻き上がりとなります。この場合は、どちらか片方にだけ回る1か2のモードを使用した方が良さそうです。


〇活用方法のご提案


 皆さんが買って活用できるかどうか? の検討は前の記事にて行っています。そちらが参考になるかもしれません。

ワインディングマシーンの必要性を考える

 私の活用方法は、普段使用しているものは外に出しておいて、使いたいと思っているものをセットして巻いておいてもらい、使いたい当日の朝、もしくは前日の夜に入れ替えておく、というローテーションを組んでいます。
 もしくは、次の日に使おうと思っている時計をセットしてモード4でしっかり巻く、という方法を取っています。SKX013のように手巻き機能が無い物に対しては非常に有効だと感じています。


〇値段について


 実は世界的に見て楽天市場を使って日本で買うのがトップクラスに安いです。世界中から買い物ができる中国系通販モールAliexpressでも、あきらかにこの商品と同じものが出品されていますが軒並み80ドル以上で、現在のレートと、ちょい大物なので送料もかかるので9000円から1万円ぐらいとなっています。(Aliexpressの場合、注文前に値切り交渉とかもできるので、値切れれば同じぐらいになるかもしれませんが…)

 やり取りし慣れたセラーがいるのであればそちらを利用するのも手ですが、楽天市場がかなり安い水準ですので、楽天(もしくは同程度のAmazon)を利用するのが良いと思います。少なくとも価格なりの仕上がりと満足感が得られますので、『日本での販売価格だけ高い粗悪品では?』という心配はないと保証したいと思います。(よほどの場合は楽天の店舗が保証してくれるでしょうし…)


〇買って良かった?


 私は買って満足しています。何本もある時計をワインダーなしに常に稼働状態にするのにはそれなりにコツや工夫が必要ですが、とりあえず動いている時計を用意できるというのは非常にありがたいです。ローテーションが組みやすいですね。
 約8000円というセイコー5が1本買えてしまう価格ですが、忙しい朝に使っていない時計を出してきて巻いてセットして、という時間を惜しんで動いている1本やクオーツ時計を選んでしまうぐらいなら、せっかくある時計を活用するための道具として活用するのはアリです。
 便利グッズとしてだけで考えると、この価格は高く感じるかもしれませんが、時計のある生活を楽しむためにワインダーを使っていろいろ試す、という部分まで楽しめるのであれば、十分に価値があるのではないか?と私は考えています。

 購入しようか悩まれている人は、こちらも読まれると参考になるかもしれません。

☆ワインディングマシーンの必要性を考える




この他にもタイプがありますので、ご自身に合った物をお選びください。



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