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2020年4月11日土曜日

バイクを手放しました[Harley Davidson Sportster XL1200R]

バイクを手放しました。
XL1200R
ハーレーダビッドソン スポーツスターのラバーマウント初期キャブ最終型のいわゆる過渡期ですね。

供養がてら記事にしておきます。



☆本日の時計

・Harley Davidson Sportster XL1200R '04


〇スポーツスターのイメージ


 ハーレーというと、バイクに詳しくなくてもご存知な人も多いでしょうが、このスポーツスターは『いわゆるハーレーダビッドソンのバイク』っぽくないシリーズです。現在は、メーカーカスタムモデルも多く、低くて長いハーレーっぽいスポーツスターが存在しますが、出自はダートレーサーとされています。

 (他のモデルと比べて)背が高く、スリムでアップライトなポジションで、国産ネイキッドに近い雰囲気を持つスポーツスター。このスタイルが好きな人は、もともとスポーツバイクに乗っていたっていう人も多く、ソフテイルやツーリングが好きな人々とはテイストが違います。(ファッションや乗り方も随分と違う)

 ですので、スポーツスター乗りが『ハーレーユーザー』を前面に出すのは何となく違う感じがしますし、ソフテイルなどに乗っている人もスポーツスター乗りは違う系統だと思っているのではないか?と思います。

 そういう自分も元々は国産ネイキッドやスポーツモデルが好きな人でしたので、世間一般のハーレー乗りとはちょっと違うなぁと思っておりました。
(良い悪いではなく、方向性の違いです)


〇手放した理由


 この時期のこのモデルの持病として、バッテリーの消費(暗電流)が大きいというのがあります。また、セルモーターの出力が少し小さいのです。ですので、バッテリーが弱るのが早く、弱るとエンジンがかからない(汗)
 バイクに乗る頻度が下がっていた私にとって、この弱点と相性が悪く、また、何度かバッテリーが弱るのを目撃してしまうと、出先で立ち往生したらどうしようと心配性な私との相性がさらに悪くなってしまい、余計に乗らなくなってしまいました。

 それなりに手を入れて走る状態を維持していたので、このまま腐らせてしまうのはもったいないと考えたり、この別れが何かの出会いのキーになったりしないだろうか?と考えて欲しい人を探してみたところ、想定以上に早く見つかったので、そのまま手放すことといたしました。

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〇手放すと決まれば寂しいもので


 そろそろ最後となって、弱っているバッテリーを充電し直し、ラストランをしておきました。バッテリーの弱りがギリギリのところまで来ていて手こずりましたが、天気の良い日にエンジンがかかってくれた際にはそこそこ感動しました。

 エンジンを暖めてから近所を走ってみると快調そのもので、久しぶりの爽快感と、1200ccの鼓動感、低音がバシッと出た力強い排気音で、手放すのを一瞬ためらってしまいました。


〇さて、バイクが無くなってしまって…


 手放すと決めた際には、もうバイクは辞めようかと考えてもいたのですが、乗ってしまうともうダメ(いや、乗る前から気が付いていたのですが…)で、やはり、何か手配しようかと考えてしまっています。天気が良い日に快調にラストランできたってのは、このバイク最後の孝行なのか、降りるんじゃねぇという叫びなのか分かりませんが、何か良い案件がないか探ってみようかと考えています。
XL1200R


〇スポーツスターが欲しい人へ


 もしかしたら、スポーツスターが欲しいと思ってこの記事にたどり着いた人もいるかもしれませんので、少し補足を。

 リジッド時代以前のエンジンに比べて造形の美しさは落ちていますが、他ではなかなか無いエンジン造形と、配管やケーブルの取り回しの上手さで、見ているだけでも楽しめます。ノーマルマフラーの音はショボいですが、北米仕様でも付ければ十分に楽しめます。

 ガレージがある人はバッテリのメンテも問題ないでしょうし、走りさえすれば楽しいバクですよ。

 ネガティブな面を書けば、クラッチが重いこと。シフトチェンジ時に握りこむ必要がないので、実際は特に苦しくないのですが、渋滞時はちょっとしんどいかもしれません。また、車体がそこそこ重いです。この辺りはコツを掴んでいくしかないでしょう。

 スポーツスター、もしくはハーレーが乗りたいなら、スポーツスターっぽい何か、ハーレーっぽい何かではなく、狙いのモデルに挑戦してみるのは悪くないと私は思います。今の自分なら…リジッドの883Rかなぁ() パンチは無いですが、軽快感が良いですよ。あれ。



〇買った時のことを思い出す


 自分は国産スポーツやネイキッドが好きだったので、大学時代はハーレーのモデル構成は詳しくありませんでした。しかし、この角ばった小さめのタンクに、スリムなスタイリングのバイクは格好良いなと感じていました。
 この個体を買う直前まで忘れていたのですが、そういう憧れは自分の中にあったので、憧れの回収という意味でも、買って良かったなと考えています。車検代やメンテ費用にそこそこ使った割には乗らなかったのはもったいないとも感じますが、腐らせたりせず人に譲れましたし、自分の中の憧れを回収できたのも有るので後悔はありません。

 憧れの回収は、早めにやった方が良いですよ。後に残すとロクなことがありません。後に回せば後に回すだけ、お金も手間もかかるってもんです…。

 愛しい物を手元に残せるだけ残せれば良いですがそれも能わず。活用できていないならそれを放出して、次の出会いに活かせるならば、それはそれで、その物の存在意義があったのかな?と思います。



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