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2019年3月31日日曜日

【レビュー】セイコーサードダイバー復刻 タートル SRP775

セイコーのサードダイバー復刻 タートル SRP775J1を購入しました。このカラーバリエーションは日本正規ではなく逆輸入品になります。正規品ではSBDY015(ブラック)あたりが同等モデルになります。
セイコー サードダイバー復刻 タートルSRP775
ずいぶん前に試着した時は、デカ過ぎ!なんて思ったものですが、スタイルに惹かれて思い切って購入しました。ここ2週間ほど着用しておりますところ、デカい割に着用感も良く、格好良さやファッションと合わせやすい懐の深さを感じます。

 今回は、写真を多めに、購入しようと思った決め手や着用感(フィット感)、精度などについてレビューします。ブレスも良いけど、色々なストラップとの相性が良いのですよ、これ。

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☆本日の時計

・セイコー プロスペックス サードダイバー復刻 タートル SRP775


〇この時計について


 後半が長いので軽く紹介します。
 この時計は、セイコーのプロスペックスシリーズから海外では2017年、日本では2018年に発売されたダイバーズウォッチです。このSRP775の黒金カラーは海外向けモデルです。(一部、国内でも販売されていたようですが…) サードダイバーとはセイコーから1970年代に販売されていたダイバーズウォッチ(愛称:タートル)のことで、この形をモディファイして現代版にして発売した、という経緯があってサードダイバー復刻と呼ばれています。

 流通経路は海外販売の並行輸入品(SRP型番)と、日本正規流通品(SBDY型番)があります。違いはカラーバリエーションと、日本製か否か(海外版は混在)、曜日表記の違いなどで、性能や形状に関わる大きな差はありません。




〇サードダイバー復刻 タートルの外観


セイコー サードダイバー復刻 タートル 外観写真
ケースサイドが大きく張り出したデザインで、時計自体もボリューミーです。横幅は公称45mm。ベゼルや文字盤はケースより小さいため、凝縮感があってデザイン上のまとまりを感じますが、大きいのには変わりありません。また、ラグが短く(縦の長さは公称47.7mm)、時計全体が正方形に近い形状となります。

文字盤やチャプターリングは黒ですがマットな仕上げで、光の加減で少しグレーっぽく見えることが多いです。SRP775は黒文字盤に金色文字、目盛り、針となっています。
SRP775
インデックスは、アップライトと呼ばれる立体的なものの上に、盛り上がるほどの夜光が塗られています。



〇サイドビューとブレス、クラスプについて


セイコー サードダイバー復刻 タートル ケースの厚み
ケースはなかなかの厚みで公称13.4mm。クラスプはロック付きのプッシュバックル。ブレスの長さ調整はCリング式です。Cリングで中子を挟むような形式になっています。一般的なCリングを穴にはめて…という方式ではないので面食らいました。(初めてDIYに挑戦した)



〇リストショット


 ストック状態でのリストショットです。何度か別の記事に書いていますが、ブレスはかなりタイトに調整して着用するのが好きです。そうすると、時計が暴れずに定位置に収まり、重さも感じにくく着用感も改善します。時計屋さんの話を聞いても、ブレスは痛くない範囲でタイトな方がブレスが長持ちするとのこと。
セイコー サードダイバー復刻 着用画像(リストショット)
時計上面から見てもはみ出しが無く、フィット感は上々…ですが、腕がそこそこ太い人でないとこうはならないかも。
セイコー サードダイバー復刻 着用画像(リストショット) 3rd diver turtle wrist shot
ケース底面に向かって細くなっており、これのおかげで手首を曲げ反らししても引っ掛かりやツッパリが無く、長時間着用してもかなり快適です。これには非常に驚きました。リューズが4時位置に逃げており、リューズが手の平を攻撃しないのも着用感の向上に繋がっています。

  私の手首(着用部分)は約18.5cmで、日本人平均よりも太め。太いのもありますが厚みがある感じ。私の腕ぐらいの太さでタイトに調整すれば、時計と腕との間に隙間ができず、良いフィット感が得られます。そうなりますと、約200g(ブレス込)という数値ほどの重さを感じません。

 ケースサイドにはバネ棒を押し出す穴が開いています。これによりブレスレットやストラップの交換が非常に簡単です。後述する購入理由が「様々なスタイルと合わせやすい」点だったので、ここに穴が開いているのは後々に楽しむのに非常に便利です。




〇スペックや精度


 ムーブメントは4R36。デイデイト・ハック機能付き・41時間パワーリザーブ・手巻き機能付きです。海外版のSRP775J1は日本製です。(J:日本製) モデルや生産国により異なるようですが、私の個体は曜日表記が英語とアラビア語でした。
 4R36の保証精度は+45~-35秒とかなり幅があります。一方、私の個体は2週間ほどの実使用で1分程度の誤差、1日平均+5秒以下(+4.5秒ぐらいで日毎の差は少ない)という高精度です。これは当たりを引いた、ぐらいに思っておいた方が良さそうです。



〇購入の決め手やおすすめポイント


 私の購入の決め手は『ブレスや各種ストラップとの相性が良くて、楽しみが広がりそうなポイント』『渋くて、ちょっと古臭い、ミリタリーやアウトドアスタイルに合わせやすいこと』の2点です。
 このサードダイバー復刻 タートルは、SRP775のようなブレスモデルと、SBDY015(SRP777)のようなウレタンストラップモデルがあります。また、海外サイトなどを見ていますと、厚手なレザーストラップやNATOストラップ、キャンバスストラップなどを合わせている写真が多く、どれを見てもよくマッチしていると感じました。
サードダイバー復刻 タートルに革ベルトを合わせる Turtle with leather strap
茶色の革ベルト(NATOストラップで代用)も良く似合うというイメージショット
サードダイバー復刻 タートルにNATOストラップを合わせる Turtle with NATO strap
ボンドタイプのNATOストラップ 渋い色合いが似合う
現在、これに合いそうなレザーストラップが手元にないので、レザーのNATOストラップで代用でイメージショットを。良い雰囲気です。

↑高いけどこういうのを合わせたい…

 NATOストラップも良く似合います。SRP775は全体的に渋い色合いですので、ボンドストラップのような彩度の低い感じが良く似合います。PADIモデルなどであれば、明るいカラーリングも良く似合うことでしょう。

↑ちょっと高いけど、NATOストラップならPhoenix激推しです。良さは使えばわかる…

当然、ウレタンストラップも似合いますので、そのうちに入手します。

セイコー サードダイバー復刻 タートルとミリタリースタイル
ミリタリー系のスタイルにも良く合う

 合わせるファッションは、スーツやジャケットスタイルでなければOKぐらいに思っています。先の写真のように、シャンブレーシャツやワークシャツに合わせたり、NATOストラップの写真のようにスウェットに合わせたり、ミリタリー系の服装にも似合います。
 真夏はTシャツやポロシャツに合わせるのも良いでしょう。秋冬もブラックやODのスウェット+ジーンズにタートルを合わせるだけで、存在感もありつつマッチングも良いです。

↑こういうのにサラッと合わせるのもなかなか



〇デザインについての所感


 このCラインと呼ばれる張り出したケース形状は、1970年頃に流行した物です。どちらかというともう少しコンパクトなモデルに採用例が多く、ここまで大きい物は珍しい方です。(無くはない)
 サードダイバーのこのケース形状は金属の厚みが厚くなり強度が増すので、当初はダイバーズウォッチとしての防水性能(水圧による歪み防止)と、衝突しても変形しない堅牢性を狙った物だったと予想されます。そんな、無骨でハードな用途向けに設計されたデザインの中に、どこかコミカルというかカワイイ雰囲気が混じっているのが私は気に入りました。
 
 シンプル、とは言えませんが、別に突飛なところもないという不思議なデザインでまとまりがあります。これが先に書いた、様々なストラップとの相性が良いということにもつながっていると考えています。

↑これを合わせてみたいんだけど…高い…



〇購入を迷っている方へ


 スーツスタイルに合わせようかと思っている人にはお勧めしません。試してみましたが、私の感覚では『不可』でした。それ以外で、アメカジ、ワークスタイル、ミリタリースタイルがお好きでしたらマッチングの幅は広いです。
 各種ストラップ・ブレスとのマッチングが良いと書いた点について、ここまで懐が深い時計は少ないように感じます。私のように服装に合わせて色々と楽しみたいという人や、1つの時計で様々な楽しみ方をしたい人におすすめできます。
セイコー サードダイバー復刻 タートル インデックスの拡大写真
買ってみて非常に気に入りました。長時間着用しても気にならない着用感の良さもポイントが高いですし、ストラップの交換もワクワクしています。時計買ったのにストラップに支出しすぎるのがちょっと怖いですね…。


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