本日、別の記事を書くのにセイコーのサイトを見ていたらSUMOの次期モデルSBDC083が掲載されていましたので、従来品SBDC031とスペック比較します。
前提として、セイコーダイバーズのSUMOが欲しいなぁ、新旧どっちがよいかなぁと悩んでいる人向けの記事になっていますので、そのあたりはご容赦ください。
※参考
Seiko SBDC083 公式サイト
19年6月4日追記
ウェブショップでの扱いが始まりました。
写真もアップされていたので少し加筆。
19年8月31日追記
形の似ている1968メカニカルダイバーズ現代版との違いを記事にまとめました
⇒SBDC083とSBDC061の違いを説明する[SUMOとメカニカルダイバーズ1968]
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☆本日の時計
・セイコーダイバーズ SUMO SBDC031とSBDC083の比較
〇先にSUMO(スモー)について少し
SUMOという名は海外のセイコーファンによる愛称です。セイコーもこれを把握していて公式でも使ったりしていますが、製品名ではありません。SUMOは2007年にSBDC001としてデビューしました。2015年にSBDC031としてバージョンアップされました。そして2019年の6月にSBDC083として新型が発売になります。
SBDC001から大きなデザインの変更なく進化してきています。SBDC031からSBDC083で細かなデザインのリファインが入っているようです。分かりやすいのは、分針が細めに鋭く、各フォントが細めになって全体的にエッジが効いた感じ。(※追記 針が細く・長くなっています) 時針の中心にラインが入りました。が、正直に言って、パッと見て見分けられる自信は無いですね…。それぐらい細かな修正となっています。
↓新型
↑SBDC031 比較にどうぞ
共通のスペックを先に書いておきます。細かいスペックは省略します。
・自動巻き 手巻き機能付き
・時分センター秒 日(デイト)表示
・200m防水 耐磁性能あり
・セコンドハック付
〇旧型SBDC031 SBDC033のスペック
SBDC031(黒)とSBDC033(青)、あと流通限定等のカラーバリエーションもあります。
・6R15ムーブメント
・パワーリザーブ41時間
・ハードレックス風防(強化ガラス)
・青色は今のところSBDC033のみ
〇新型SBDC083 SBDC081のスペック
SBDC083(黒)とSBDC081(緑)のラインナップがあります。
・6R35ムーブメント
・パワーリザーブ70時間
・サファイヤクリスタル風防
・緑色のモデルがある
↑写真で見る限り、なかなかきれいなグリーン
〇変更される可能性のある部分
旧型SUMOのSBDC031は23石の6R15を搭載しています。これはちょっと良いシリーズに搭載されている物で、ファーストダイバー現代版SBDC051や1968ダイバー現代版SBDC061に搭載されています。このなかで比較するとSBDC031は定価7万円程度で、その他は定価8万円以上であることを考えると旧SUMOは割安感がありました。
しかし、この価格差、例えばSBDC031とSBDC051を比較すると、ブレスが高価なだけに良い物が使われている等のスペックに現れない差があります。
ここで、SBDC083は6R35でパワーリザーブ70時間(24石)と、SBDC051(6R15搭載)などよりも明らかに上位のムーブメントを搭載してきました。これにさらに、ブレスも旧型からバージョンアップして1968ダイバー現代版(税込定価12万円)よりもSUMO(税込定価9万円)はお買い得!!なのか? ブレスは旧型から変えずにコストを抑えてバランスを取るのか? かなり気になるところです。
仕上げなども価格帯によって結構違うので、この辺りもどれぐらいレベルアップするのか気になるところです。
※追記
実物見れました。ケースの研磨は明らかに新型がシャープになってコストがかかっています。ブレスは変わってないように見えますが、旧品とじっくり見比べないと何とも言えません…。
〇どちらを選ぶべきか
色々な視点があるので、一概にどちらか!と言えないのをご了承ください。
まず価格の前提です。2019年7月基準で旧型が市場価格4.5万円です。新型は税込定価9万円です。現在は新型の割引が少なく、ほぼ定価の税込9万円で流通しています。(昨今の状況を見ると、割引までしばらく時間がかかりそう…)
新旧の約4.5万円差による分かりやすいスペック差は、サファイアクリスタル化してパワリザが70時間に伸びることになります。スペックに現れないブレスや仕上げの改良は未発売で不明なので、今は無視します。
個人的な感覚として、パワリザ70時間は非常に魅力的です。ちなみにパワリザ70時間は、完全に巻き上がった状態ならば…
★金曜18時に時計を外して土日使わなくても月曜16時まで動く
ということになります。これはかなり便利ですね。平日はSUMO、土日は別の時計、なんて運用もやりやすくなります。60時間以上のパワリザを持つ機械時計はそんなに多くない(あっても高価)なので、これを重視するなら新型は魅力的です。
一方で、私のようにワインディングマシンを活用したり、こまめに巻き上げ状態をマネジメントして数本を稼働状態にしておけるなら、旧型を4.5万円で購入するのはアリな選択だとも感じます。
パワリザ70時間を気に入って新型を待つも良し、実物を見てから決めるもよし、安く6R15を使えると考えて、在庫があるうちに旧型を買うも良し…。青を選ぶならSBDC033ですし、追加された緑(SBDC081)が欲しいなら待つのがベストでしょう…。後悔の無い選択をしていただければ、と。
↑専用のアフターパーツがあるあたりも人気モデルは嬉しいところ。これのマッチングが良くて、青モデルに合わせたら格好良いなぁなんて(CrafterBlue公式サイト)
※追記
形の似ている1968メカニカルダイバーズ現代版との違いを記事にまとめました
⇒SBDC083とSBDC061の違いを説明する[SUMOとメカニカルダイバーズ1968]
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