帰宅後に外を見たら綺麗だったので、慌てて時計を着け替えて写真を撮っただけのことで…。
このヨットマスターは気に入っていますが職場には着けていこうとは思いません。個人的に、自分の職場にはアンマッチだと思っているからです。そんなこんなから、あるシーンに特化して物を選ぶか、幅広いシーンに合わせることを前提に物を選ぶか、という難しい問題について、少し考えてみました。
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☆本日の時計
・Rolex ヨットマスター Ref.16622
〇ヨットマスターは気に入っているけど…
ヨットマスター好きですよ。ですけど、仕事には着けてゆきません。周りの視線とか、傷が…とか、保管して高騰を待つ…とかではなく、単純に勤め先の作業服には似合わないと思うからなんですよ。職場はデスクワークですが作業着着用で、ブルゾンと言いますかスイングトップと言いますか、そういうタイプのものです。
もっとフォーマル寄りなモデルに比べれば、ヨットマスターは勤め先の作業着に合うとは思っています。ただ、このポリッシュされてキラッと光る感じがどーも作業服に合わせたくない感じがします。変な話ですが、時計に選択に自分なりのこだわりがあるが故に、ヨットマスターを選ばない、という状態になっています。
当然、その他に、無駄に磁気の多い環境に着けていかなくても…とか、無駄に傷がつきやすい環境に着けていかなくても…とか、ネガティブ要素が多いので使いません。別に私が、この時計を所有していることを知られたいとは思っていない、というのも大きな理由かもしれませんが…。
あぁ、これは私の非常に個人的な判断なので、判断の理由は参考になさらない方が良いと思います。
〇使うシーンを考えると買いたい時計が絞られる
私が作業服着用の職場で使うことを前提として、仮にヨットマスターと同じRolexから選ぶとすれば、サブマリーナ、GMT、エクスプローラ、オイスターパーペチュアルあたりで、デイトジャストも悪くないけど…という感じです。課長クラスになったらデイトジャストも悪くないな。
ただ、実際のところを考えると、最近よく着用しているセイコーダイバーズのタートルの無骨でスパルタンな感じ(レビュー記事も書いています)が、実に仕事用っぽくて気に入っています。仕事用という背景や作業服との組み合わせを考えると、現行のRolex全般は仰々しいというか高級感が邪魔に感じると言いますか…。(自分が仕事用に無骨さを求めすぎている感じがある)
見た目だけの問題ではなくて仕事内容まで広げて考えますと、狭い所に手を入れる人であれば薄手のチープカシオでなければ邪魔になってしょうがない、という人もいるかもしれません。
仕事中はスーツ着用がメインの人で、そこで着用する時計をイメージするのであれば、普段使いは忘れて、スーツとのマッチングを最優先にして選ぶのも良いかもしれません。
こうやって使うシーンを考えると、おのずと選択肢が狭まります。時計趣味が極まりきって、どこでどう使うかは二の次で、そのモデルの魅力だけで購入するのもアリですが、多くの場合は使う場面を考えると思います。例えば、スーツ専用とか仕事場専用とか、オンオフ兼用といった『限定度合』のサジ加減は個人の考え方が大きく影響してきそうです。
〇兼用するか特化するか
私は基本的に、なにかに特化して物を選択することが多いです。万能ツールよりも単機能ツールを選びたくなる、という意味です。そうすると、あれやこれや物が増えます(苦笑)
自分が特化して物を増やしてしまう具体例を挙げると鞄類で、こっちはスーツ(これはまぁ皆さん分けるところでしょう)、こっちはヴィンテージワークっぽい服装に、こっちはスポーティーな服装に、こっちはスマホと財布だけ持ち出す用…などと…。自分で書いておいてなんですが、なかなかアホですね。
対して、スーツにも普段使いもできる時計を選ぶ、というタイプの人も多いと思います。クロノグラフやダイバーズウォッチをスーツに合わせるのはアリですか?というよくある質問の根底には、普段使いで欲しい某モデルをスーツ用に兼用するのは問題ないですか?という疑問があるのだと考えます。ここには、何本も時計を買いたくないという気持ちも含まれているでしょう。ただ、複数買いに抵抗が無い人でも兼用前提で検討する、もしくは特化使用を考えないという人は多いと思います。
〇時計選びはかくも難しいことかな…
先の選択法に矛盾しますが、私は『オンタイムもオフタイムも、フォーマルだって1本の好きな時計を使うスタイル』は良いと思いますし、憧れがあります。時計に限らずですが、1つのスタイルに注力できるなら、そこに渾身のアイテムをぶつけることができるわけで、それは良いと思います。色々揃えるとなるとお金というリソースが苦しくなりますし…。
ただ、同時に『オンタイムとオフタイム、フォーマルのスタイルが違い過ぎるなら、それぞれに合わせて時計を選ぶ』のはひとつの選択肢だと考えています。私のように、コンサバなスーツスタイルからラフやミリタリースタイルまで色々と楽しみたい人からすると、どうしても複数のスタイルに合ったアイテムを揃えたくなるのも事実です。
ひとつ、私が言い切れることは『万人に共通の絶対的で唯一の選択肢は存在しない』ということでしょう。これが間違っているならば、こんなにも多彩で魅力的で、長く支持されるようなアイテムが同時に存在することはありえないはずです。
時計の選択は難しいことだと、色々と知るほどに感じるわけで、初めて時計を選ぼうという人は何をベースに考えればよいか分からないと思いますが、分からなくなったときには『自分が使うシーン』をもう一度考えるのが、より良い選択への近道かな?と思う次第です。
↑例えばセイコードルチェ。普段使いしてももちろんOKですが、スーツやフォーマルに特化させた選択肢として選ぶのは非常に良いと思います。友人が購入して見せてもらっていますが、出来の良さと潔さが素晴らしいのです。正直に告白するなら、めっちゃ欲しい。
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